カレンダーからお勉強

16 岩野泡鳴(いわのほうめい) 「ぼんち」から

  ずんずん痛む頭を、組んで後ろへまわした両手でしっかり押さえて、大広間の床の間を枕にしているのは、ほんの、酔ったふりをよそおっているにすぎないので。

17 織田作之助 の「木の都」から

  大阪は木のない都だといわれているしかし私の幼児の記憶は不思議に木と結びついている
  ・・・・・・
  
18 葛西善三(かさいぜんぞう)の「椎の若葉」から

  六月半ば、梅雨晴れの午前の光を浴びている椎(しい)の若葉の趣を、有り難くしみじみと眺めやった。・・・・・・
  ・・・・・・ふと、下宿の二階の窓から、他家のお屋敷の庭の椎の木なんだが実に美しく生き生きとした感じの、光を求め、光を浴び、光に戯(たわむ)れているような若葉の趣は、自分の身の、殊にこのごろの弱り掛け間違いだらけの生き方と比べて何という相違だろう。
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by tianshu | 2006-06-15 00:40 | 名文からの一日一句
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